◆ 元の意味(古代)
木を断ち切るおの
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KANJI ETYMOLOGY
fu
画数
8画
成り立ち
形声
部首
斤(おのづくり)
分類
常用漢字
木を断ち石を割る、開拓と権威の象徴たる「おの」
ORIGIN
『説文解字』巻十四上「斧、斫(き)るなり。斤に从ひ、父聲」と記す。すなわち意符「斤」と声符「父」を組み合わせた形声字である。「斤」は刃の付いた斧の側面形であり、本来は片刃の小型斧を指した。一方「父」は甲骨文において石斧を手に握る形に作られ、家長が石斧を振るって労働と防衛を担う姿に由来する。つまり「父」自体が斧を持つ象形であり、その音を借りて意符「斤」を加え専用字「斧」が成立した。白川静『字統』は、父字の本義を斧鉞を執る族長と解し、斧は祭祀における儀器でもあり、軍権・行政権の象徴たる鉞(まさかり)と並ぶ重器であったとする。周代の『詩経』豳風・破斧に「既に我が斧を破り、又我が斨(しょう)を缺(か)く」と歌われ、東征に従軍した兵士の斧が描かれる。藤堂明保『漢字源』は声系「父・甫・浦・捕」と通じ、ふっくらと膨らむ刃部の形を表すと説く。実用面では伐木・割薪の道具であり、漢代以降は「斧鉞之誅」と熟して刑罰の象徴ともなった。日本では『古事記』に天之尾羽張の神話が伝わり、斧は山林開拓と神威を兼ねる聖具として尊ばれた。
構成要素
斤(おの)+父(声)
STROKE ORDER
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MEANINGS
木を断ち切るおの
おの。まさかり。武具・刑具
開拓力と決断の鋭さを宿し、困難を断ち道を切り拓く強さを象る
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。