◆ 元の意味(古代)
落ちた物を手で拾い集める
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KANJI ETYMOLOGY
shuu
画数
9画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
手をのべ、地に落ちたものを丁寧に集め取る字。
ORIGIN
『説文解字』手部に「拾は掇(てつ)なり。手に従い合の声」とあり、手偏に「合」を音符とする形声字である。許慎は「掇」、すなわち拾い集める意で本義を解し、地面や水中に落ちた物を手で取り上げる動作を指した。藤堂明保『漢字源』によれば、音符「合」は二つのものが合わさる意を持ち、「拾」は手と物とがぴたりと合う、すなわち離れていた物を手のひらに合わせ取る意を含むとする。また「合」は「給」「洽」などと同じ音符として、寄せ合う・行き渡る含意を持つ語族を形成する。白川静『字統』は、古代の収穫儀礼において、落穂を拾い集める行為が貧者への施しであり、また神への感謝の表現でもあったことを指摘し、「拾」字には単なる物理的動作を超えて、見落とされた価値を見出し、慈しみ深く拾い上げる徳性が宿るとする。『詩経』小雅に「彼に遺秉あり、此に滞穂あり、伊れ寡婦の利」とあり、落穂を寡婦に残す古代の慈善制度が見え、「拾」の字義の倫理的深みを示す。また「拾」は数字「十」の大字としても用いられ、契約文書において改竄を防ぐために用いられてきた。「収拾」「拾遺」などの熟語にも展開し、散逸を防ぎ秩序を回復する徳を象徴する。
構成要素
扌(手の動作)+合(音符・合わせる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
落ちた物を手で拾い集める
ひろう、集める、十の大字
細やかな気配りで価値を見出す人。慈悲深く、見過ごされた者をも拾い上げる温かさ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。