◆ 元の意味(古代)
手の作業が進む。はかどる。
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KANJI ETYMOLOGY
choku
画数
10画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
扌と歩を合わせ、手の作業が一歩一歩着実に進む様を示す字。
ORIGIN
本字は旧字「捗」(旁は歩)。『説文解字』には立項されず、『広韻』『集韻』に「捗は手取るなり、また進むなり」と見える後出の字である。声符兼意符の「歩」は左右の足跡を上下に並べた形で、一歩ずつ前進する動作を表す。白川静『字統』は、歩を儀礼の歩行・行進と関連づけ、捗は手作業が歩み出るがごとく着実に進捗する意と説く。藤堂明保『漢字源』は語幹「チョク=直に進む」を据え、捗・歩・陟(昇り進む)を同族と位置づける。すなわち、足の歩みと手の動きが連動し、滞りなく前進する意の語族である。古典では『論語』『孟子』に直接の語形は乏しいが、後漢以降の文献に「進捗」「捗便」の用例が見え、事業や工事が順調に進む意で発展した。日本語では中世以降「捗る(はかどる)」と訓まれ、稲作や普請の進行を示す日常語として定着した。「進捗」「捗々しい」など現代でも頻用される。命名での単独使用は珍しいが、「物事を着実に前進させ、停滞させない」勤勉さと安定した推進力を象徴する字であり、努力家・実務家の人柄に通じる含意を持つ。
構成要素
扌(手の動作)+歩(音符兼意符・進む)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手の作業が進む。はかどる。
はかどる。物事が順調に進む。
着実に物事を前進させる勤勉さと、安定した推進力を象徴する字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。