◆ 元の意味(古代)
両手で高く持ち上げる。神に奉る。
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KANJI ETYMOLOGY
hou
画数
11画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
人名用漢字
扌と奉を合わせ、両手で恭しく物を高く捧げ持つ敬虔な所作を示す字。
ORIGIN
『説文解字』には立項されず、『玉篇』『広韻』に「捧は両手にて承くるなり」と記される後出の字である。声符兼意符の「奉」は、両手で植物または玉器を捧げ持つ形を象り、神や貴人に奉献する原義を持つ。白川静『字統』は、奉を「神事に玉串を捧げ持つ姿」と解し、捧はその動作を扌(手)で重ねて強調した字と論ずる。すなわち、もとは「奉」一字で「ささげる」の意を充分に表したが、後に物を持ち上げる物理的動作を明確化するために扌を加えて「捧」が分立したという二重構造をなす。藤堂明保『漢字源』は語幹「ホウ(奉・封・峰)」を「高く盛り上げる」意とし、捧・奉・峰・俸を同族として位置づける。古典『戦国策』『漢書』『後漢書』に「玉を捧ぐ」「酒を捧ぐ」「心を捧ぐ」など、物質的奉献から精神的献身まで幅広く用いられた。日本語では「捧呈」「捧持」「捧賞」のほか、「身を捧げる」「愛を捧げる」と精神的献身の表現に多用される。命名では使用例は限られるが、神仏や他者への敬意、揺るぎない献身、誠実な人柄を象徴する字として、敬虔で奉仕の精神に厚い人物像を表す。
構成要素
扌(手の動作)+奉(音符兼意符・両手で捧げる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
両手で高く持ち上げる。神に奉る。
ささげる。両手で恭しく持つ。献身する。
敬意と誠実を以て他者に尽くす、敬虔で献身的な人柄を象徴する字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。