◆ 元の意味(古代)
神事の前に心身を清め整えるものいみ
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KANJI ETYMOLOGY
sai
画数
11画
成り立ち
形声
部首
斉(せい)
分類
人名用漢字
示と斉から成る。神事に臨み心身を清める厳粛さを表す。
ORIGIN
『説文解字』示部に「齋は戒潔なり、示に从ひ齊省声」とあり、許慎は示(神事・祭祀)と斉(そろえる)の省声から成る形声字とし、「神に仕える前に身を戒め清めること」を本義とする。白川静『字統』では、斎は祭祀以前の精進潔斎、すなわち酒肉を断ち心身を整え神霊と通うための籠もりの状態を意味し、ここから「ものいみ・つつしむ」の訓が生まれたと詳述する。さらに古代中国の祭祀制度において、天子は祭日の前七日を散斎、三日を致斎として完全に俗事を絶ち神に専念したことが『礼記』祭統「斎之為言斉也、斉不斉以致斉者也」に見える。藤堂明保『漢字源』は斉と通底し「整え揃える」を核とするが、特に「神聖な状態に整える」の意で派生したのが斎であると説く。古典では『論語』郷党「斉必変食、居必遷坐」は孔子が斎戒に際して食事や座所まで改めた厳粛さを伝え、『中庸』「斉明盛服、以承祭祀」は祭祀の威儀を説く。日本では伊勢神宮の斎宮(さいぐう)、賀茂の斎院(さいいん)に天皇女子が籠もって奉仕した制度が知られ、斎は古代日本宗教文化の核ともなった。人名では「斎藤・斎田」など姓のほか、「いつき」「ひとし」と訓じて男女名に用い、清浄・厳粛・高潔な品格、神事に通う気品を象徴する。
構成要素
示(神事)+斉省声
STROKE ORDER
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MEANINGS
神事の前に心身を清め整えるものいみ
ものいみ、つつしむ、書斎、僧の食事
清浄高潔で気品ある人格、神聖な志を象徴する字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。