◆ 元の意味(古代)
日が傾き暮れる時刻、夕暮れ。
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KANJI ETYMOLOGY
ban
画数
12画
成り立ち
形声
部首
日(ひへん)
分類
常用漢字
日が傾き暮れゆく時を示す字。落ち着きと成熟、円熟の趣を伝える。
ORIGIN
「晚」は「晩」の旧字体で、《説文解字・日部》に「晚は莫(暮)なり。日に従ひ免聲」と記される形声字である。意符の「日」は太陽を象り、時刻・時節を示す。声符の「免」は「バン」「メン」の音を担い、許慎によれば「免れる」の意も兼ね、太陽が天頂を免れて西に傾く姿を含意するとされる。白川静『字統』は、「免」を冠を脱ぐ人の象形と解し、日が冠を脱ぐように地平へ沈みゆく黄昏の情景を表したと述べる。藤堂明保『漢字源』は同系語に「挽(ひく)」「輓(ひく)」を挙げ、共通義として「後ろへ引く・遅らせる」を指摘し、「晚」を「日が後ろに引かれて遅くなる時刻」と訓ずる。古典では『詩経・小雅』に「歳聿其れ莫れ」(年まさに暮れんとす)と用いられ、季節の終わり、人生の晩年をも比喩する。日本語では「晩節を全うす」「晩成」のように、長く成熟した末の到達を讃える文脈で重んじられる。
構成要素
日(太陽)+免(声符・脱ぐ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
日が傾き暮れる時刻、夕暮れ。
夜・夕刻、時期が遅いこと、晩年・晩成。
落ち着き、成熟、大器晩成の趣。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。