◆ 元の意味(古代)
日が沈んで暗くなる時・婚礼の刻
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KANJI ETYMOLOGY
kon
画数
8画
成り立ち
会意
部首
日(ひ)
分類
常用漢字
日が氐(ひく)く沈みゆくたそがれを描いた、夕闇と婚姻の古字。
ORIGIN
『説文解字』巻七に「昏は日冥(くら)きなり。日に从ひ、氐の省に从ふ。氐は下なり」とあり、日が低く沈み暗くなる時、すなわち日没後のたそがれを表す会意字であると説く。白川静『字統』は、上部「氏」は本来「氐」の省形で「下る・低い」の意を持ち、日が地下に下って暗くなる情景を示すとする。藤堂明保『漢字源』も同じく、日が下方に沈むことから「くらい・たそがれ」の本義を導き、視覚が利かなくなる状態として「くらます・正気を失う」意にも転じたと説明する。さらに古代中国では婚礼を黄昏時に行う風習があり、「昏」は「婚」の原字でもあった。『儀礼』士昏礼に「昏に主人筵を戸の西に布(し)く」とあり、夕暮れに花嫁を迎える儀式が記されている。後に女偏を加えて「婚」と分化し、「昏」は時間的暗さに専念する字となった。日本では「昏睡」「黄昏」など、意識や光の朦朧とした状態を表す漢語に多用される。命名字としては常用外であり名前に直接用いる例は少ないが、和の情趣としてのたそがれの静謐さを担う詩語的な字である。
構成要素
氏/氐(下る・低い)+日(太陽)
STROKE ORDER
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MEANINGS
日が沈んで暗くなる時・婚礼の刻
くらい・たそがれ・意識朦朧
詩情あるたそがれの静けさ
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。