◆ 元の意味(古代)
夕暮れに新婦を迎える古代の婚姻儀礼、陰陽の交わりの礼
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KANJI ETYMOLOGY
kon
画数
11画
成り立ち
会意兼形声
部首
女(おんなへん)
分類
常用漢字
女と昏から成り、夕暮れに執り行われる古代の婚姻儀礼を表す字
ORIGIN
『説文解字』巻十二に「婚は婦家なり。禮、娶婦は黄昏を以てす。婦人は陰なり、故に昏と曰ふ。女に従ひ昏に従ひ、昏亦聲」とあり、許慎は婚姻の儀礼が黄昏時に行われたことを字源として明示する。古代中国の周礼では、婚礼は陰陽の交わりを象徴する儀式とされ、陽が衰え陰が起こる夕刻、すなわち「昏(くれ)」の時刻に新婦を迎える慣習があった。婦人は陰の気に属するため、陰の時刻である黄昏に嫁取りを行うのが礼であった。白川静『字統』は、昏が日没・日暮れを表すと解し、女+昏で「夕闇のなかで嫁を娶る儀式」、すなわち婚姻の本来の場面を象った字とする。藤堂明保『漢字源』は会意兼形声とし、「昏(くらい・夕暮れ)+女」で、夕暮れに新婦を家に迎える古代の儀礼から「結婚・婚姻」の義が生じたと解する。『詩経』『儀礼』『礼記』には婚礼の詳細な手順が記され、納采・問名・納吉・納徴・請期・親迎の六礼が定められていた。日本でも「婚礼」「婚姻」「結婚」と用いられ、男女の結びつきと家と家の結縁を意味する。命名に直接用いられることは稀だが、家庭円満と縁結びの徳を含意する字である。
構成要素
女(おんな)+昏(夕暮れ・日没)
STROKE ORDER
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MEANINGS
夕暮れに新婦を迎える古代の婚姻儀礼、陰陽の交わりの礼
結婚・婚姻・夫婦の縁を結ぶこと
★良き縁に恵まれ、家庭円満で人と人を結ぶ徳を持つ字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。