◆ 元の意味(古代)
本義は糸やひもを締めて結びとめること、結び目を作ることである。縄を結んで事を記憶した結縄の故事にも示されるように、結ぶ行為は単なる物理的動作にとどまらず、約束・契約・呪術的固定の意味を併せもっていた。
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KANJI ETYMOLOGY
Yui
画数
12画
成り立ち
形声
部首
糸部
分類
常用漢字
「結」は「糸」を意符、「吉」を声符とする形声字で、糸を結びとめる行為を本義とする。そこから人と人との縁を結ぶ、約束をかわす意味へと広がり、絆を象徴する字として親しまれる。
ORIGIN
「結」は篆文の段階で「糸」と「吉」を左右に並べた字形として確立した。「糸」は撚り合わされた糸束を象った象形で、もとは縛る・つなぐ・関係を結ぶ意を表す意符として広く用いられる。「吉」は本来、刃物を器に納めて口で祝詞を唱える形に由来し「めでたい・かたい」の意をもつとされるが、本字では音「キツ/ケツ」を示す声符として用いられる。許慎『説文解字』に「結、締なり」とあり、ひもや糸をしっかりと締め固めることを本義とした。古代中国では文字成立以前に縄を結んで事物を記録した「結縄」の風習があり、結ぶ行為は記憶・契約・呪術と深く結びついていた。隷書・楷書では字形が整理され現在の「結」となり、結合・結婚・結束など多彩な熟語を生んだ。
構成要素
左の「糸(いとへん)」は撚り糸を象った象形で、糸・つなぐ・関係性を表す意符。右の「吉」は「士」と「口」から成り、めでたい・固いの意をもつが、本字では声符「ケツ」を担う。意符+声符の典型的な形声構造である。
STROKE ORDER
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MEANINGS
本義は糸やひもを締めて結びとめること、結び目を作ることである。縄を結んで事を記憶した結縄の故事にも示されるように、結ぶ行為は単なる物理的動作にとどまらず、約束・契約・呪術的固定の意味を併せもっていた。
現代では「結ぶ」「結合」「結婚」「結果」「結末」など、つなぐ・終える・実るといった広い意味で用いられる。物事をまとめあげる・人と人をつなぐ・最終的な実を結ぶというニュアンスが含まれ、肯定的な意味合いで使われることが多い。
人と人との縁を大切に結び、温かい絆を育む人になってほしいという願いを込めて用いられる。実を結ぶ努力家、家族や友人を結びつける和の象徴としての意味もあり、近年は「結(ゆい)」一字名として女児を中心に高い人気を誇る。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。