◆ 元の意味(古代)
嫁ぎ先の家・婚礼によって結ばれた縁
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KANJI ETYMOLOGY
in
画数
9画
成り立ち
形声
部首
女(おんなへん)
分類
常用漢字
二つの家を結ぶ婚礼の縁の字
ORIGIN
『説文解字』に「姻、婿の家なり。女、嫁ぐ所に因る。女に従ひ因に従ひ、因も亦た声」とあり、「女」と「因」とからなる会意兼形声字に近い形声字である。「因」は『説文』に「就くなり」とあり、藤堂明保『漢字源』は「敷物の上に人が身を横たえる形」と解して「身を寄せ依る」を原義とする。白川静『字統』は「因」を寝具・茵席の象とみなし、「姻」を「女が新たな家の褥(しとね)に就く儀礼」、すなわち嫁入りの婚礼そのものを表す字とする。許慎の「婿の家なり」は、女性側からみた嫁ぎ先の家を指し、対する男性側からみた嫁の家は「婚」と区別されていた。古代中国では「婚姻」は単なる男女の結合ではなく、両家・両氏族を結ぶ祭祀的同盟であり、『礼記』昏義には六礼の手続きが詳細に説かれる。『詩経』『左伝』にも「婚姻」「姻戚」「姻婭」など、家と家の絆を示す語が頻出する。日本に伝来した後、「姻」は和語「よめいり」「えにし」と訓まれ、家どうしの縁・血縁外の親族関係を示す字として用いられた。「姻族」「姻戚」は法律用語にも残る。命名で直接用いる例は少ないが、「縁を結ぶ」「家と家を繋ぐ」象徴として、号や雅号、場合によっては命名にも採られることがある。家族と社会のつながりを担う重要字である。
構成要素
女(意符)+因(音符兼意符・寄り依る)
STROKE ORDER
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MEANINGS
嫁ぎ先の家・婚礼によって結ばれた縁
結婚によって結ばれる縁。姻戚関係
★家と家、人と人を結ぶ深い縁と調和を願う響き
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。