◆ 元の意味(古代)
二つの家の縁を取り計らう仲人、男女の婚姻を取り持つ女性
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KANJI ETYMOLOGY
bai
画数
12画
成り立ち
形声
部首
女(おんなへん)
分類
常用漢字
女と某から成り、男女の縁を取り持つ仲人の働きを表す字
ORIGIN
『説文解字』巻十二に「媒は謀なり。二姓の好を謀合するなり。女に従ひ某聲」とあり、許慎は「異なる二つの姓(家)の好誼を謀り合わせる仲介者」を媒の本義とする。声符の「某」は、本来梅の実の象形に口を加えた字で、「謀(はかる)」と通じ、「相談する・取り計らう」の義を含む。白川静『字統』は、某を「ばい」の音を借りた形声字としつつ、女+某で「女性が間に立って男女の縁を取り計らう」仲人の役割を表すと説く。藤堂明保『漢字源』は「某(ぼかして示す)+女」の形声で、両家の間を取り持ち縁談を進める女性、すなわち仲人を本義とし、転じて「なかだち・媒介する者」全般の義に広がったと解する。古代中国では「父母の命、媒妁の言」が婚姻の正式な要件とされ、媒人なき婚は私通とみなされた。『詩経』衛風には「匪我愆期、子無良媒」と、良き媒人なくして婚期を逸する歎きが歌われる。後世「媒酌人」「媒介」「触媒」など、二者の間を取り持つ働き全般を指す語に拡大した。日本では「媒酌」「媒体」と用いられ、ものごとを結びつける役割を表す。命名に用いる例は稀だが、人と人を結ぶ調和の徳を含意する字である。
構成要素
女(おんな)+某(謀り合わせる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
二つの家の縁を取り計らう仲人、男女の婚姻を取り持つ女性
なかだち・仲人・媒介する・取り持つ
★人と人を結び、調和をもたらす橋渡しの徳を持つ字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。