◆ 元の意味(古代)
酒を汲んで盛ること。
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KANJI ETYMOLOGY
shaku
画数
10画
成り立ち
形声
部首
とりへん
分類
常用漢字
酒を汲む。
ORIGIN
『說文解字』酉部に「酌、盛酒行觴なり。酉に从ひ勺聲」とあり、許慎は酒尊から酒を汲み出して觴に盛り、客に勧める動作を本義とする。形声字であり、意符「酉」が酒壺を、声符「勺」が音と意とを担う。「勺」は柄つきの小さな汲み具の象形であり、白川静『字統』は、勺がそもそも液体をすくい取るためのひしゃくであることから、酌は「酒壺から勺で酒をくみ出すこと」を字形そのままに表す合理的な構成だと説く。藤堂明保『漢字源』は、勺・酌・約を「ちいさく一すくいする」語族と捉え、ほどよく程よく汲み量るの義を共有するとし、ここから「酌量」「斟酌」のごとく、相手の事情をはかり考慮するという比喩的・倫理的用法へと展開した。古典では『詩経』小雅に「我に旨酒有り、嘉賓を以て式にして燕酌す」とあり、賓客をもてなす礼の核心が酌に置かれる。日本でも「お酌」「酌み交わす」のごとく、酒を介して心を通わす雅な文化語として息づく。命名では稀ながら、人の心を汲み量る思慮深さ・もてなしの優美さを表す字として用いうる。
構成要素
酉+勺
STROKE ORDER
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MEANINGS
酒を汲んで盛ること。
酒を注ぐ、相手の事情をくむ。
★人の心をくみ、思いを量る思慮深さの意。和を結ぶ字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。