◆ 元の意味(古代)
祭祀用の鉞、転じて同族・親族
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KANJI ETYMOLOGY
seki
画数
11画
成り立ち
形声
部首
戈(ほこ)
分類
人名用漢字
祭祀の鉞を共に振るう一族、血縁と憂いの文字
ORIGIN
『説文解字』戊部に「戚は鉞(えつ)なり。戊に从い尗(シュク)の声」とあり、形声字として鉞(まさかり)の一種を表す字とする。『字統』(白川静、1984)はこの本義を踏襲しつつ、金文の用例から「戚」が宗廟祭祀で用いられる礼器としての鉞を意味し、それを共に手にする者すなわち同族・同祖の親族を示すように転じたと説く。すなわち本来は祭具の名であったが、宗族祭祀を共有する血縁集団を呼ぶ「親戚」「外戚」の意が早くから派生した。『漢字源』(藤堂明保、1988)はTEK音系列に「ぴたりと身近に密着する」の核義を認め、近しい身内、ひいては心が痛むほど近しいことから「うれえる」「いたむ」の意味も生じたと述べる。古典では『詩経』大雅・行葦「戚戚兄弟」が親しい兄弟の情を、『論語』述而「君子坦蕩蕩、小人長戚戚」が小人の心配多きさまを描き、『孟子』に「外戚」の語が現れるなど用法は多彩。日本でも「親戚」「姻戚」「戚臣」と血縁・縁故の語に多用され、「戚を分かつ」と憂悲を共にする美徳を表現する。命名では、家族や仲間との絆を大切にし情に厚い人柄、共に憂え共に喜ぶ深い情愛を象徴する字である。
構成要素
戊(鉞)+尗(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
祭祀用の鉞、転じて同族・親族
みうち、親戚、うれえる、いたむ
家族や仲間との絆を大切にする情に厚い人柄
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。