◆ 元の意味(古代)
近づいて間近で見つめる。父母。
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KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
16画
成り立ち
形声
部首
みる
分類
常用漢字
間近で見つめ慈しむ。父母、肉親、また親密で近しい関係。
ORIGIN
「親」は見部に属する形声字で、声符は「亲(しん、辛+木)」である。許慎『説文解字』巻八下の見部に「親は、至るなり。見に従ひ、亲声」と記され、対象に近く至り、間近で目をこらして見つめる行為を本義とする。「至る」と「視る」が結びついて、距離を縮めて慈しみまなざす親密な関係性が抽出される。白川静『字統』は、声符「亲」を、神位を示す木に辛(針状の刃)を加えた字、すなわち神前の儀礼にかかわる象として読み解き、「親」とは本来、神事において先祖の霊位に近づき仰ぎ見る行為に発する字であったと説く。そこから血縁の最も近い者、すなわち父母・肉親を指す語へと発展し、さらに比喩的に「親しい」「親密」「したしむ」など人間関係の近さを表す広い意義を担うに至った。藤堂明保『漢字源』も「シン」音を「身近に接する」意の単語家族(親・身・新)に位置づけ、近接性と親愛感とを字義の核に据える。古典では『孝経』『礼記』に「親親」(親を親として愛する)の語、『論語』「孝弟也者、其為仁之本与」を支える徳目語彙として頻出する。日本でも「両親」「親愛」「親切」「親友」「親王」など、家族から国家儀礼まで幅広く用いられる。命名では家族や周囲を慈しむ温かい人柄を願う字として、男女ともに古くから愛用されてきた。
構成要素
亲 + 見
STROKE ORDER
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MEANINGS
近づいて間近で見つめる。父母。
おや。したしい。みずから。慈しむ。
★家族や友を慈しみ、人々から親しまれる温かい人柄に。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。