◆ 元の意味(古代)
旗下に矢を集めた一団
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KANJI ETYMOLOGY
zoku
画数
11画
成り立ち
会意
部首
方(ほうへん)
分類
常用漢字
氏族の旗下に矢を集める姿、血のつながりを示す字
ORIGIN
『説文解字』巻七上「族、矢鋒なり。束の矢の聚(あつ)まる所なり。㫃に从ひ矢に从ふ」と説く。意符「㫃(旗)」と「矢」とを合わせた会意字で、軍旗のもとに矢を束ねて集めた形を象る。許慎は本義を「束ねた矢の鏃(やじり)」とするが、転じて旗下に集う一団・氏族集団の意となり、「やから・血族」の意が中心となった。白川静『字統』は、氏族はそれぞれの族旗を有し、矢を旗下に集めて誓盟する儀礼があり、これを「族」と称したと説く。すなわち血縁集団の象徴儀礼に発する語であり、「同族」「氏族」「貴族」等は皆その延長にある。『書経』堯典に「九族を親しむ」とあり、家族倫理の根幹語として君臨してきた。藤堂明保『漢字源』は声系「族・蔟・鏃」を一系とし、「ぎっしり集まる」核義を共有するとする。「鏃(やじり)」「蔟(あつまり)」も同源で、密集の意を担う。後世「民族」「親族」「種族」「水族館」のごとく、人間集団から動植物分類まで広く用いられる基幹語となった。日本では家を尊ぶ価値観と結びつき、姓名にも血脈・連帯の象徴として用いられる。命名では家族や仲間との絆、社会への帰属感、共に栄える集団的繁栄を象る字として用いられ、男児名で重厚感を添える止め字となる。
構成要素
㫃(旗)+矢(会意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
旗下に矢を集めた一団
やから。血のつながり。なかま。種類
家族と仲間の絆を尊び、共に栄える結束力と帰属の安らぎを象る
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。