◆ 元の意味(古代)
氏族の標章となった器物、転じて血統・家門。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
4画
成り立ち
象形
部首
氏(うじ)
分類
常用漢字
刃物の柄を持つ手の象形に由来し、氏族・血統を示す字。
ORIGIN
『説文解字』氏部に「氏、巴蜀の山名にして岸の脅(かたわら)旁箸(つき)て崩るる者なり。氏崩るる聲は數百里に聞ゆ」とあり、許慎は地形語として説明するが、これは民間語源の側面が強い。白川静『字統』は字形を、刃物のような器物を手に提げた象形と捉え、古代において氏族の象徴として武器を継承したことから、血統・系譜を表す字となったと説く。甲骨文・金文の「氏」は、湾曲した柄に重い頭部のついた刃物を斜めに描いた形が一貫しており、これが氏族の標章であった可能性が高い。藤堂明保『漢字源』は「シ」音を「支(分かれる)」と同系とし、「本から枝分かれする一族」の意を中核に置く。古代中国では「姓」は母系の血統、「氏」は父系の家門を指す区別があり、『左伝』『国語』に詳しい。漢代以降「姓氏」は一語化し、家系を示す総称となった。日本では「氏神」「氏子」「藤原氏」「源氏」「平氏」など、共同体と家系の根幹をなす重要語となり、「氏より育ち」の諺にも見える。敬称の「○○氏」は近代以降の用法で、礼節と社会的位置を示す。命名では伝統と血統を尊ぶ字として古風な響きを持つ。
構成要素
刃物または器物を手に提げる形の象形。
STROKE ORDER
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MEANINGS
氏族の標章となった器物、転じて血統・家門。
うじ、家柄、姓氏。また敬称として「~氏」と用いる。
★血脈と家門の誇り、伝統を継承する重みを宿す字。古風で格調高い名づけに。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。