◆ 元の意味(古代)
繊維を漉いて作った薄い書写材料。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
10画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
常用漢字
文化と知を伝える媒体「かみ」を表す字。
ORIGIN
『説文解字』糸部に「紙は絮の一笘上なり。糸に従ひ氏聲」とあり、許慎は本来、水中に絮(わた)をさらして簀の上に薄く敷き乾かしたものを指すと説く。後漢の蔡倫が樹皮・麻屑・布・漁網などを原料に製紙法を改良したことで「紙」字の用途は飛躍的に広まったが、字形そのものは後漢以前から存在した。白川静『字統』では「紙」を糸(細い繊維)と氏(さじ・へら状の器)の組合せとし、繊維を漉き上げる動作と関わると論じる。氏には根や底に広がるものの意があり、繊維が水底でゆるやかに沈着する様を映すという。藤堂明保『漢字源』は氏の音符に「平らに広がる」イメージを認め、糸状の繊維を平面に伸ばして固めたものを「紙」と呼んだと整理する。三家ともに「紙」が単なる物質ではなく、文字を担い思考を保存する文化器として位置づけられてきたことを強調する。日本でも『日本書紀』推古紀に高麗僧曇徴が紙墨をもたらしたと記され、和紙文化の母胎となった。
構成要素
糸+氏
STROKE ORDER
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MEANINGS
繊維を漉いて作った薄い書写材料。
かみ。書類・新聞・本などの素材。
★命名にはほぼ用いられない字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。