◆ 元の意味(古代)
日の光がなく、暗いこと。
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KANJI ETYMOLOGY
an
画数
13画
成り立ち
形声
部首
日(ひへん)
分類
常用漢字
光なき静寂。内に秘めて深く思索する字。
ORIGIN
「暗」は《説文解字・日部》に「暗は日無き光なり。日に従ひ音聲」と記される形声字である。意符の「日」は太陽、声符の「音」は「アン」の音を担う。「音」はもと、口中に物を含み「ふくみ声」を発する象で、「閉じ込めて発する・籠もる」意を含む。許慎は「日無き光」とし、白川静『字統』は、音に「閉ざす」「内に籠もる」の含意があり、太陽が閉ざされ光が籠もる状態すなわち「闇」を表したとする。藤堂明保『漢字源』は同系に「闇」「黯」を挙げ、共通義「ふさがる・くらい」を抽出する。古典では『詩経・大雅・桑柔』「昊天罔極、亂靡有定、靡所止戾」に通じる暗澹たる時代を詠み、また『荀子』「暗主」と暴政の語にも用いられた。一方、内省的な「暗誦」「暗唱」「暗記」のごとく、表に出さず内に深く修める意も派生し、必ずしも否定的でない奥行きある語感を持つ。日本では「明暗」「暗夜」「暗黙」「暗喩」など、光と影の対をなす重要語として広く用いられる。名には用いにくいが、字の本義は「内に深く秘める」静謐な精神性を含む。
構成要素
日(太陽)+音(声符・籠もる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
日の光がなく、暗いこと。
くらい・光がない・密かに・内に秘める。
深い思索、内省、静謐な知性(用例は限定的)。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。