◆ 元の意味(古代)
家畜に飼葉を与える木製の桶。くり抜いた長方形の器
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KANJI ETYMOLOGY
sou
画数
15画
成り立ち
形声
部首
木(きへん)
分類
常用漢字
木をくり抜き満たす器、豊穣を蓄える受容の一字
ORIGIN
『説文解字』木部に「槽、畜獸の食器なり。木に従ひ曹声」とあり、家畜に飼料を与える木製の桶を原義とする。音符「曹(ソウ)」は『説文』に「獄之兩曹なり」と訓じ、二つに並んで物を受ける役所・部署を意味した。白川静『字統』は、曹の上部「東」二つは袋を並べた象であり、ものを並べ容れる意を含むと説く。よって槽は、木をくり抜いて液体や穀物を容れる細長い容器の総称となった。藤堂明保『漢字源』では、ソウの音は「ソウ・ソウ」と並列・連続する語感を伴い、長く続く樋状の器を表すとする。古典での用例は広く、『漢書』には馬槽(うまぶね)の語が見え、駅伝の制度で馬に飼葉を与える器として描かれる。また酒槽(さけぶね)は酒を搾る桶を指し、日本では『延喜式』にも記載がある。さらに琵琶や三味線の胴部分を「槽」と称する用法は、空洞をくり抜いた共鳴箱としての意から派生した。仏教経典では「槽櫪」と熟して馬小屋を意味し、伯楽が駿馬を見出す故事の舞台ともなった。日本では浴槽・水槽・歯槽など、何かを満たし保つ容器として現代にも生きる漢字である。受け入れ・育む・蓄えるという肯定的な象意を持つ。
構成要素
意符「木」+ 音符「曹(ソウ)」。曹は並列して受ける意
STROKE ORDER
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MEANINGS
家畜に飼葉を与える木製の桶。くり抜いた長方形の器
水や液体を満たす容器。浴槽・水槽・歯槽など
包容力と安定。豊かさを蓄え周囲を養う器の大きさ、堅実に物事を受け止める強さ
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。