◆ 元の意味(古代)
斬首して断ち切る、首と胴を分かつ
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KANJI ETYMOLOGY
shu
画数
10画
成り立ち
形声
部首
歹(がつへん)
分類
常用漢字
殊は歹+朱で、首をはねて切り離す意。転じて「特別」「優れる」の字。
ORIGIN
『説文解字』歹部に「殊は死なり、歺に从ひ朱聲」とあり、歹を意符、朱を声符とする形声字と説明される。原義は首を切断して身体から切り離す処刑、すなわち斬首刑であった。白川静『字統』は、朱は木の中心の赤い芯を示す指事字で、刃物で木を断ち割って中心が赤く露わになる象から「断ち切る」「赤い」の二義が派生したとし、殊が斬首によって首と胴を分かつ意となるのは朱の「断ち切る」義を継承したものと説く。藤堂明保『漢字源』は同源語に「誅(罪を断つ)」「株(切り株)」「銖(はかりの最小単位=細かく分けたもの)」を挙げ、SHU/CHU系の音には「区切って分ける」「特に際立つ」というイメージがあるとする。古典での意味展開は明瞭で、『左伝』『史記』では「殊死」「殊戮」と斬首を意味するが、『詩経』『漢書』では「殊俗」「殊勝」のように「他と切り離されて特別である」「群を抜いて優れる」という派生義が前面に出る。これは「断ち切られて区別される」→「他と異なる」→「際立つ」→「優れる」という意味拡張のプロセスを示している。日本語では「殊更」「殊勲」「殊にすぐれた」のように、もっぱら「特別」「格別」の褒義で用いられ、原義の血なまぐささは失われている。命名では「殊」を「ことに優れた人」の意で稀に用いるが、原義を知ると慎重になる字でもある。
構成要素
歹(残骨)+朱(声符・赤い芯)
STROKE ORDER
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MEANINGS
斬首して断ち切る、首と胴を分かつ
ことに、特別、すぐれる、ことなる
他と一線を画す傑出した個性と才能。常識に縛られず、際立った存在感で人を惹きつける人物となるよう願う字。原義は血なまぐさいため使用には注意。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。