◆ 元の意味(古代)
毛または革を丸く包んで作った球。蹴鞠の鞠。
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KANJI ETYMOLOGY
kyuu
画数
11画
成り立ち
形声
部首
毛(け)
分類
人名用漢字
毛で覆われた丸い玉、すなわち毬や栗のいがを表す形声字。
ORIGIN
『説文解字』には未収録だが、後の字書『玉篇』『広韻』に「毬、皮丸を以て毛を裹む。蹋(ふ)む所以なり」と説かれ、毛を内に包んだ革製の球、すなわち蹴鞠(けまり)用の球を本義とする。字形は「毛」を意符、「求(キュウ)」を声符とする形声で、藤堂明保『漢字源』は「キュウ」音を「球」「裘(かわごろも)」と同系の音核に置き、「丸く包み込む」意の語族に分類する。白川静『字統』は、古代中国で蹴鞠は軍事訓練に始まり、漢代には宮廷の遊戯として隆盛し、唐代以降は女子も嗜む優雅な遊びになった経緯を踏まえ、「毬」は遊戯と武芸の両面を映す字とする。日本へは奈良時代に「蹴鞠(けまり)」として伝わり、平安貴族の優雅な遊びとなった。『枕草子』『源氏物語』にも鞠の場面が描かれ、後に飛鳥井家の家業として伝統技芸となる。「いが」の意は栗の実を覆う棘ある外皮で、毛のように密に生える棘が共通する。命名では女子名に「鞠」とともに用いられ、丸く完結した可愛らしさ、毬のように弾む元気さを象徴する。
構成要素
毛(意符)+求(声符)。毛で包んだ丸い玉。
STROKE ORDER
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MEANINGS
毛または革を丸く包んで作った球。蹴鞠の鞠。
まり、ボール状のもの。栗のいが、ハリネズミのような毛球状の植物。
★まろやかな愛らしさ、弾むような元気さ、伝統的な雅を秘めた字。女子名に人気。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。