◆ 元の意味(古代)
革で作った蹴鞠の毬。養い育てる。
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KANJI ETYMOLOGY
mari
画数
17画
成り立ち
形声
部首
かわへん
分類
人名用漢字
革で作った毬。
ORIGIN
『說文解字』に「鞠、蹋鞠也。从革、匊聲。」とあり、許慎は鞠を蹴鞠(しゅうきく)に用いる革製の毬と定義する。字形は意符「革」と音符「匊(きく・両手で掬う)」から成る形声字で、両手に掬えるほどの丸い革の球の意を表す。白川静『字統』によれば、古代中国の蹋鞠は黄帝の創始と伝えられる軍事訓練に起源を持ち、漢代には宮廷遊戯となり、後に日本へ伝わって平安貴族の蹴鞠(けまり)として独自の発達を遂げた。藤堂明保『漢字源』は、声符「匊」が両手で丸く包むさまを示し、鞠が球状に丸めた革製品であることと音義が一致すると述べる。さらに「鞠養」「鞠育」のごとく、子を慈しみ育てる意にも転用され、これは丸く包み守り養う象徴的意味の派生である。『詩経』小雅蓼莪に「父兮生我、母兮鞠我」と見え、古来より親が子を養育する尊い行為を表す字として用いられてきた。日本でも『古今和歌集』以来詩歌に詠まれ、人名にも「鞠子」「鞠香」など愛らしく雅な名に多用される字である。
構成要素
革(皮革)+匊(音符・両手で掬う)
STROKE ORDER
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MEANINGS
革で作った蹴鞠の毬。養い育てる。
鞠。まり。慈しみ育てる。かがむ。
★親が子を鞠(やしな)い育む語に通じ、丸く優しく愛らしい人柄を願う雅な字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。