◆ 元の意味(古代)
供米を炊いた湯気。転じて宇宙と生命を貫く根源エネルギー。
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
10画
成り立ち
形声
部首
气(きがまえ)
分類
人名用漢字
「気」の旧字体。米を炊く湯気から生命の根源エネルギーを表す古字。
ORIGIN
『説文解字』米部に「氣、餽客の芻米なり。米に从ひ气聲」とあり、許慎は元来、客に供する米や穀物を本義とする。後に「餼(キ・贈る米)」が分化して食糧の意を担い、「氣」は米を炊いた際に立ち上る湯気、ひいては万物に充満する精妙な気息を表すようになった。字形は雲気の立ち上るさまを象形した「气」を声符とし、「米」を意符に加える形声字。白川静『字統』は「气」を、大地から立ち上る雲・呼気の象形と捉え、これに米を加えて、神に捧げる供米から立ち上る蒸気を聖なる気と見立てた古代祭祀の文脈を読む。藤堂明保『漢字源』は「キ」音を「希」「稀」「気息(いき)」など微細な動きを意味する語族に置き、目に見えぬ精妙な働きを核心とする。漢代以降、「気」は陰陽五行説、医学(『黄帝内経』)、武術(導引・気功)、哲学(朱熹の理気)に至るまで東洋思想の根幹を担う概念となった。日本でも明治期まで「氣」が正式書体で用いられ、合気道・空手などの武道、漢方医学では今も「氣」を尊重する流派が多い。命名に旧字を選べば、伝統の重みと精神性、宇宙と通じる生命観を一字に込められる。
構成要素
气(雲気の象形)+米(意符)。米から立ち上る蒸気。
STROKE ORDER
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MEANINGS
供米を炊いた湯気。転じて宇宙と生命を貫く根源エネルギー。
いき、空気、気分、生命力。「気」の旧字体。
★宇宙と通じる生命の根源、伝統の重みと精神性を宿す格調ある旧字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。