◆ 元の意味(古代)
水が涸れる、転じて湯気・水蒸気
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
7画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水と气を合わせ、立ちのぼる水蒸気・湯気を表す形声字。
ORIGIN
『説文解字』水部に「汽、水涸也。从水气聲」とあり、許慎は汽を本来「水が涸れる」意とし、水を意符、气を音符とする形声字とする。气は雲気・呼吸の象形で、「キ」の音と「気体」の意を担う。白川静『字統』では、汽の古義は「水がほぼ尽きてかすかに残る」状態であったが、後に气の意符性が強まり、「水が気となって立ちのぼる」「湯気」「水蒸気」を意味するようになったと解説する。藤堂明保『漢字源』も、気には「ガス状に立ちのぼる」の根本義があり、汽は液体と気体の境界、すなわち水蒸気そのものを示す字として近世以降に意味が固定したと述べる。江戸末期から明治初期、西洋から蒸気機関・蒸気船が伝来した際、これを「汽機」「汽船」「汽車」と訳したことで、汽の意味は完全に「水蒸気」の意に定着し、産業文明を象徴する字となった。鉄道唱歌に詠まれる「汽笛一声」は近代日本の風景の代名詞である。人名としては音「キ」の華やかさはあるものの、機械・産業的語感が強く、現代の名づけにはほとんど用いられない。文明開化と産業発展を示す歴史的字義をもつ。
構成要素
氵(水)+气(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水が涸れる、転じて湯気・水蒸気
湯気・水蒸気・蒸気機関
★命名にはほぼ用いない。機械・産業的語感が強い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。