◆ 元の意味(古代)
麻の茎。むす。湯気が立つ。
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KANJI ETYMOLOGY
jou
画数
13画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
常用漢字
麻の茎を火で蒸し、湯気の立ちのぼる字。
ORIGIN
『説文解字』に「蒸は折麻の中榦(ちゅうかん)なり。艸に從ひ、烝(じょう)聲」とあり、麻の皮を剥いだ後に残る中の茎、すなわち燭(ともしび)の材として用いられる「麻幹(あさがら)」を本義とすると記す。許慎は烝を音符とする形声字とするが、烝そのものが「下から火気で蒸し上げる」意を持つため、字義に深く関わる。白川静『字統』では、烝は丞(じょう。両手で持ち上げる)の下に火を加える形で、湯気が下から上へ立ちのぼるさまを表し、艸を加えて麻の茎を蒸して柔らかくする工程、また熱気そのものを意味するに至ったと説く。白川はさらに古代の祭礼で「烝祭(じょうさい)」が冬の祭祀を指し、犠牲の気を上げて天に通ずる意を持つことから、「蒸」が天地交感の語感を帯びると論じる。藤堂明保『漢字源』は、烝に「下から上へ気をのぼらせる」音義があり、それに艸を加えて麻幹、また蒸す動作を表すとし、「蒸気」「蒸発」など近代科学の語にも生きていると述べる。命名では「気の昇る勢い・上昇」の象意で稀に用いられる。
構成要素
艸+烝
STROKE ORDER
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MEANINGS
麻の茎。むす。湯気が立つ。
むす。むれる。湯気が立ちのぼる。
★気の昇る勢い・温かく包み込む。用例は稀。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。