◆ 元の意味(古代)
堤を切って水を流す、断ち切る
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KANJI ETYMOLOGY
ketsu
画数
7画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水と夬を合わせ、堤を切って水を流す、決断の意を表す形声字。
ORIGIN
『説文解字』水部に「決、行流也。从水从夬」とあり、許慎は決を「流れを行(とお)すなり」と訓じ、水と夬を組み合わせた会意兼形声字とする。夬は弓の指かけ(射芸の道具)を象り、「裂く・切り開く」の意を含む。白川静『字統』では、決の本義は「堤防を切って水を流出させる」こと、すなわち治水における重大な判断行為であるとする。古代中国の黄河流域では、堤を切り氾濫を制御する作業はまさに国家の存亡にかかわる決断であり、ここから「決める」「断ずる」「決断」の意が派生した。藤堂明保『漢字源』も、夬には「鋭く一気に切り開く」の語感があり、決は迷いを断ち切って一気に流路を定める力強いイメージを持つと述べる。『書経』『左伝』には「決河」「決疑」など、治水と判断の双方の意で頻出する。「決勝」「決意」「決断」など、現代日本語でも極めて多用される字となった。人名としては男児に「決」「決也」など稀に用いられる程度だが、強い意志・決断力・断行する勇気・揺らがぬ覚悟を象徴する漢字として、漢字熟語的命名や号・あざなには採用される。武人・経営者の精神を示す字。
構成要素
氵(水)+夬(音符兼意符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
堤を切って水を流す、断ち切る
決める・断つ・決断・決定
★決断力・強い意志・覚悟・断行する勇気。男児名で意志を示す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。