◆ 元の意味(古代)
心の滞りがほどけて喜ばしい、突き抜けるように爽やか
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KANJI ETYMOLOGY
kai
画数
7画
成り立ち
形声
部首
忄(りっしんべん)
分類
常用漢字
心の滞りが解け、爽やかに通る喜びを示す字
ORIGIN
『説文解字』心部に「快、喜ぶなり。心に従ひ、夬(かい)聲」と見え、忄(心)を意符、夬を聲符とする形声字である。聲符の「夬」は弓の弦を引いて指にかける「ゆがけ」の象形で、力を集めて一気に放つ、決断して切り開く意を含む。白川静『字統』は、心中の鬱屈や凝滞が一挙に解き放たれて流通するさまを快と説き、夬の「えぐり開く」意が心情に転じて滞りを抜き去る心の爽快さを表すと論じた。藤堂明保『漢字源』も「夬」を同系語族の核とし、「決」「缺」「玦」などと共に「区切って中身を抜き取る・突き抜ける」という共通義を持つと分析する。心が突き抜けて軽やかになる感覚――すなわち躊躇や鬱憂から解放された爽快感が快の本義である。古典では『孟子』に「心に快く志に慊(あきた)る」と用いられ、内なる満足と気持ちの透明さを示す。後に「速い・するどい」の意も派生し、「快刀」「快走」のように、停滞なく一気に進む勢いをも表すようになった。日本語の「こころよい」もまた、心が良く運ぶさまを述べる和訓で、漢字本来の語感とよく合う。命名に用いれば、明朗で晴れやかな性格、決断力と爽やかな行動力、人を心地よくする魅力を期待する一字となり、現代の男児名・男女兼用名で人気が高い。
構成要素
忄(心)+夬(突き抜ける、ゆがけ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
心の滞りがほどけて喜ばしい、突き抜けるように爽やか
こころよい、気持ちよい、速い、鋭い
明朗で爽やかな心、決断力と心地よい人柄
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。