◆ 元の意味(古代)
祭祀で犠牲を水中に沈める。水底に深く沈む
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KANJI ETYMOLOGY
chin
画数
7画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水底にゆっくりと沈んでいく重みと静けさを表す字
ORIGIN
『説文解字』水部に「沈は陵上の水なり。水に从い冘聲」とあり、本来は丘陵の上に溜まった水、あるいは祭祀において犠牲(牛馬)を河水に沈めて水神に捧げる「沈祭」の儀礼を指したとされる。白川静『字統』は、「冘」を犠牲となる牛の頭に枷をかけて水中に沈める形と解し、古代中国の河神祭祀に由来する字と説く。甲骨文・金文には牛や羊を水中に投じる象形が見られ、これが後に「氵(水)」と「冘(音符兼意符)」を組み合わせた形声字へと整理された。藤堂明保『漢字源』は「冘」を「重く垂れ下がる」意の音符とし、水中に重く沈む動作を示す形声字と分析する。古典『詩経』『楚辞』では「沈」は単に物が水に沈む意のほか、「沈思」「沈着」のように心が深く静まる比喩としても多用された。日本では『万葉集』以来「しづむ」と訓じ、心の奥深くに想いを留める含意で和歌に親しまれてきた。名前に用いる際は、軽薄でない深み、動じない落ち着き、内省的な思慮深さを象徴し、静謐で品格ある人物像を託す字である。
構成要素
氵(水)+冘(音符・重く垂れる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
祭祀で犠牲を水中に沈める。水底に深く沈む
沈む、沈める、静まる、深く落ち着く
沈着冷静で思慮深く、内に深い品格を湛えた人
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。