◆ 元の意味(古代)
川の固有名、転じて水を整え治める
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KANJI ETYMOLOGY
ji
画数
8画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水を治めることに始まる、統べ整える徳の字
ORIGIN
『説文解字』水部に「治は水なり。東萊曲城陽丘山に出で南、海に入る。水に从い台聲」とあり、本来は山東省曲城を流れる川(治水)の固有名であった。後に「台(音符)」を持つ形声字として、「水を治める」「乱れを整える」「病を癒す」「国を統べる」など、広く秩序を回復させる意に転用された。白川静『字統』は、「台」を犂で土を起こす意の音符と捉え、それに水を加えた「治」は、洪水を制御し田を整える古代中国の治水・農耕の根幹を象徴する字と説く。藤堂明保『漢字源』は「台」を「すらりと整える」意の音符兼意符とし、水流を整え秩序を生み出す動作を本義とする形声字と分析する。古代中国における政治の根本は治水にあり、堯舜禹の伝説的聖王はみな治水の偉業によって徳を顕したとされる。『書経』禹貢篇は禹の治水を詳述し、「治国平天下」(『大学』)は儒家政治思想の核となった。医療の「治療」、心の「修治」、技芸の「研治」など、整え治める意は多方面に展開する。日本では『日本書紀』以来「をさむ」と訓じ、政治・修養・医術の根本概念として深く受容された。名前に用いれば、よく自身を治め、人と社会を整え導く徳ある指導者、心身を癒す優しさを兼ね備えた人物像を象徴する佳字となる。
構成要素
氵(水)+台(音符・整える)
STROKE ORDER
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MEANINGS
川の固有名、転じて水を整え治める
治める、整える、癒す、政治
自らを律し人と世を整え導く、徳厚き指導者
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。