◆ 元の意味(古代)
病が次第に良くなり回復すること。
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KANJI ETYMOLOGY
yu
画数
18画
成り立ち
形声
部首
やまいだれ
分類
常用漢字
病が癒え、心身が回復する意の字。
ORIGIN
「癒」は、意符「疒(やまいだれ)」と音符「愈(ユ)」を組み合わせた形声文字である。許慎『説文解字』疒部には「瘉、病瘳也。从疒兪聲(ゆは、やまいいゆなり。やまいだれにしたがい、ゆのこえ)」と記され、本来「瘉」と書かれて病が次第に良くなり回復していくことを本義とした。後に音符に「愈(こころに通じよくなる意)」を加えた「癒」が普及した。白川静『字統』においては、音符「兪」が舟を空ろにくり抜いて水を通す形を示し、ふさがっていた病が通じ流れて去る象から「癒」の字義が形成されたと解説する。古代医学において癒は単なる治癒ではなく、停滞した気血の流れが再び通じ、心身が本来の調和を取り戻すことを意味した。藤堂明保『漢字源』は、「兪」「愈」に「ますます良くなる・進み出る」の語感を認め、「癒」を「病がしだいに退き、心身が次第に良くなる過程」と説明する。「いえる」「いやす」と訓み、治癒・癒着・平癒などの熟語に用いられる。現代では精神的な慰めや安らぎ、いわゆる癒し(ヒーリング)の意味でも広く用いられるが、本字も病を前提に成立した字であるため、人名用漢字には含まれておらず、命名には避けるべき忌避字とされている。
構成要素
疒+愈
STROKE ORDER
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MEANINGS
病が次第に良くなり回復すること。
いえる、いやす、治癒、癒し。
★命名忌避字。病の癒えを前提とし、人名には用いない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。