◆ 元の意味(古代)
病をいやす、治める。
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KANJI ETYMOLOGY
ryou
画数
17画
成り立ち
形声
部首
やまいだれ
分類
常用漢字
病をいやす、治療する意の医療用字。
ORIGIN
「療」は、意符「疒(やまいだれ)」と音符「尞(リョウ)」を組み合わせた形声文字である。許慎『説文解字』疒部には「療、治也。从疒樂聲(りょうは、ちなり。やまいだれにしたがい、がくのこえ)」と記され、病を治める、治療することを本義とする。古字においては「樂」を音符とした「療(瘵に近い形)」が用いられ、後に「尞」に通じて現行の字形に整えられた。白川静『字統』においては、「尞」が薪を積んで天に焚き上げ、神に祈る祭祀の形に由来するとされ、本来は祈祷によって病魔を祓い、治癒を祈る呪術的行為を意味したと解説する。古代医療は呪術と不可分であり、「療」の字には病を焼き払い清めるという宗教的含意が込められていた。藤堂明保『漢字源』は、「尞」に「明るく照らし出す・除き去る」の語感があるとし、「療」を「病を取り除いて健やかに戻すこと」と定義する。後に医学の発達とともに、純粋に医学的・科学的な治療を表す語として確立し、治療・療養・療法・診療・医療など現代医療用語の中核を成す字となった。「いやす」と訓まれるが、本字も病を前提とする語であり、意味の含意を考慮して人名用漢字には含まれず、命名における使用は避けられる忌避字である。
構成要素
疒+尞
STROKE ORDER
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MEANINGS
病をいやす、治める。
治療、療養、療法、いやす。
★命名忌避字。病の治療を示し、人名には用いない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。