◆ 元の意味(古代)
川の流れに沿って進む
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KANJI ETYMOLOGY
en
画数
8画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水の流れに添い、道理に従って進む字
ORIGIN
『説文解字』水部に「沿は水流に縁うなり。水に从い㕣聲」とあり、本義は「水の流れに沿って下る」「川筋に従って進む」さまを表す形声字。白川静『字統』は、右旁の「㕣(えん)」を低くくぼんで水が流れる溝の象形と解し、それに水を加えて「川筋・水路に沿う」動作を表す字とする。藤堂明保『漢字源』も「㕣」を「平らに伸びてくぼむ」意の音符兼意符と捉え、水が低きにつき流れる方向、また既存の道筋に従って動く意を本義とする形声字と分析する。『書経』禹貢篇「沿於江海、達於淮泗」など、古代の交通・治水・運漕は水路に沿って行われ、「沿」字は水運国家中国における重要動詞であった。転じて「先例に沿う」「慣習に沿う」のように、既存の道理・伝統・基準に従う意へ抽象化され、「沿革」(時に沿って変革する歴史)、「沿岸」「沿道」など現代語にも継承される。日本では『日本書紀』以来「そふ」と訓じ、川や道に沿って行動する素朴な情景から、人の道・先人の教えに沿う倫理的含意まで広く用いられた。名前に用いる例は稀ながら、字義としては道理に素直に従う柔軟さ、伝統を尊ぶ謙虚さ、流れを見極めて寄り添う知恵を象徴する。
構成要素
氵(水)+㕣(音符・くぼんで伸びる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
川の流れに沿って進む
沿う、従う、寄り添う、沿革
道理に素直に沿い、流れを見極めて寄り添う賢者
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。