◆ 元の意味(古代)
目から流れ出る液体、なみだ。
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KANJI ETYMOLOGY
rui
画数
11画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
人名用漢字
「涙」の正字。古典の格調を湛える、瞳から零れる清らかな雫。
ORIGIN
「淚」は「涙」の正字(旧字体)であり、氵(水)と「戾」を組み合わせた形声文字である。許慎『說文解字』水部に「淚は涕なり、水に从ひ戾の聲」と明記され、本義は目から流れ出る液体、すなわち「なみだ」を意味する。白川静『字統』によれば、「戾」は犬が戸の下をくぐる象から「ねじる・かがむ」の意を持ち、悲嘆や痛みのあまり身をよじって泣く情景を映す字として「淚」が成立したとされる。藤堂明保『漢字源』は「戾」の音「レイ・ルイ」が、堰を越えて流れ出る勢いを表す擬態的響きを伴うと述べる。古代中国の経書・詩文では「淚」が常用され、『詩経』では別離の哀傷を、『楚辞』では志を得ぬ憂悶を、それぞれ「淚下」「淚滂沱」と表現した。日本に伝来後も漢籍の格式ある字として尊ばれ、書道や碑銘、漢詩では「淚」を用いることで古典的格調を湛える。戦後の常用漢字制定で簡略形「涙」が標準となったが、「淚」は人名用漢字として残り、古風な情感や奥深い感性を表す字として今も生きている。深い情愛、感受性の豊かさ、人の悲しみに寄り添う優しさを願う意で名づけに用いられる。
構成要素
氵(水)+戾(音符・身をよじる意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
目から流れ出る液体、なみだ。
なみだ(涙の旧字体・正字)。古典的・格調高い表記。
★古典的な格調と深い情感。人の心に寄り添う優しさを願う。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。