◆ 元の意味(古代)
山中を流れる小さな谷川
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KANJI ETYMOLOGY
kei
画数
11画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
山あいを縫って流れる細き谷川の、清冽な響きを宿した文字。
ORIGIN
旧字は「溪」。氵(水)を意符、奚(ケイ)を音符とする形声文字。『説文解字』水部に「溪、山瀆にして川に通ぜざるものなり」と記し、山中を流れて大河に注がない小さな谷川を本義とする。藤堂明保『漢字源』はケイの音を「ほっそりと細い」意の系列(系・繫)に位置づけ、山あいを糸のように細く流れる水筋を語源とする。白川静『字統』は奚を「捕らえた人を髪で繋ぐ」象形と見て音符として用い、谷を伝う細流のイメージに音価を借りたと説く。新字体「渓」は奚の上部を「爫」から「⺤」風に簡略化した俗字。古典では『詩経』『荘子』に「澗」「谿」「渓」などの類似字が並立し、谷川・渓流を表す語群を成す。中国山水画・漢詩において「青渓」「碧渓」は高士の隠棲する清浄の地として理想化され、王維・李白の詩に頻出。日本でも渓谷・渓流の語で親しまれ、清流・自然の象徴として名前にも好まれる。
構成要素
氵(意符)+奚(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
山中を流れる小さな谷川
たに、たにがわ、渓谷
山あいの清流のように、清らかで澄んだ心を保ち続ける人に。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。