◆ 元の意味(古代)
水がしたたり落ちて一所に溜まる、貯水。
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KANJI ETYMOLOGY
ryu
画数
13画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
人名用漢字
水滴がしたたり落ちて溜まる象から、貯蓄・忍耐・蓄積の徳を示す字。
ORIGIN
「溜」は形声文字で、『説文解字』には正篆として収録されないものの、漢代以降の字書『広韻』『集韻』に「溜、水流下也」「溜、水滴也」と記される後出字である。構成は意符「氵」と音符「留(リュウ)」からなり、「留」は田畑にとどまり残る意を持ち、「とどまる・のこる」の語感を字に与える。水部を加えた「溜」は、水が流れずに一所にとどまる、あるいは雫となって滴り落ち下方の容器に蓄えられる状態を表す。白川静『字統』では、留を「畱」とし、田に水が湛えられて稲を育むさまを原義とすると説き、これに氵を重ねた溜は「水を蓄積し利用する人為の智慧」を象徴するとする。藤堂明保『漢字源』は、溜の語感を「リュウリュウとしたたり落ちる」擬音擬態語とし、転じて「ためる・あつめる」「軒先のしずく」の意に展開したと述べる。古代中国の農村では、雨水を溜池に貯えて旱魃に備える「溜井(りゅうせい)」の制度があり、溜は単なる滞水ではなく、生命を支える備蓄の智慧として尊重された。日本でも「溜息」「溜池」「水溜り」など、日常語に深く根付く字である。人名用漢字に追加されたのは比較的近年で、名乗りでは「とめ」「るい」「りゅう」と読まれ、コツコツと努力を積み重ね豊かさを蓄える、忍耐強く堅実な人柄を表す字として用いられる。
構成要素
氵(水)+留(とどまる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水がしたたり落ちて一所に溜まる、貯水。
溜まる、ためる、貯蔵、軒のしずく、溜息。
★地道な努力を積み重ね、豊かさと知恵を蓄える堅実さの象徴。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。