◆ 元の意味(古代)
とどまる、留め置く。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ryuu
画数
10画
成り立ち
形声
部首
た
分類
常用漢字
とどまる、留め置くの意。心に留め、深く根付く印象を与える字。
ORIGIN
「留」は『説文解字』に「止也。从田丣聲」とあり、とどまる意であり、田に従い丣(りゅう)の声をもつ形声字とされる。許慎は「丣(卯)」を音符とし、「田」を意符として、田畑にとどまり耕作する、あるいは旅人が田の側に留まり休むさまを示す字と解した。藤堂明保『漢字源』はこの形声構造を踏まえ、「丣」は二つの戸(とびら)が開閉する象形であり、「閉じこもる」「とどめる」の意を含む音符兼意符として機能し、「田」と組み合わさって、ある場所にとどまり留まる意を表すとする。白川静『字統』では、「丣」は卯の古文と関係し、本来は祭祀に用いる器具の象形であるとし、その器を田に据え置いて祈ることから「とどまる」「留める」の意が生じたと説く。古典では『楚辞』『荘子』などに「留連」「留まる」の用例があり、人がある場所に長くとどまる、心が物事に深く惹かれ離れない様を示す。仏典では「留住」「留意」など重要語として用いられた。日本では「とめる」「とまる」と訓じ、「留学」「留意」「留守」「保留」など、深く心に刻むこと、後に残すことを意味する語に広く用いられる。命名では深く根を下ろす人柄、心に残る印象、人々の心を惹きつける魅力を象徴する字として、特に女子名「留美」「留奈」などに用いられてきた。
構成要素
丣 + 田
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
とどまる、留め置く。
とめる。とまる。心に留める。
★人の心に深く残る存在、根を張った人生。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。