◆ 元の意味(古代)
火に息を吹きかけて熾し、米を煮ること。
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KANJI ETYMOLOGY
sui
画数
8画
成り立ち
会意兼形声
部首
ひ
分類
常用漢字
口で吹いて火を熾す——日々の糧を生む生活の字。
ORIGIN
『説文解字』火部に「炊は爨なり、火に従ひ吹省声」と記され、火を吹いて炊事を行うこと、すなわち米を煮炊きすることを本義とする字である。許慎は字形を「火+吹(省略形)」と分析し、声符であると同時に「吹く」意を含意する会意兼形声字としている。白川静『字統』は、炊の右側「欠」が口を大きく開けて息を吐く人の側形であり、これに火を加えた炊は、口で火に息を吹きかけて炎を熾す行為そのものを描くと説く。古代の竈(かまど)にあっては、火吹竹を用いるか口で直接吹いて火力を保つ必要があり、炊事は文字通り「吹く」ことから始まる労務であった。藤堂明保『漢字源』は声符「吹」を*tʰʰwiə系列に置き、「すーっと息を出す」共通義素を抽出し、炊の音義の整合を示す。日本では「たく」「かしぐ」と訓み、米を炊くことを中心義として日常語化した。命名にはほぼ用いられないが、自炊・炊飯のように生活の根幹を支える字として文化的価値は高い。
構成要素
火 + 欠(吹の省略、口を開く人)
STROKE ORDER
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MEANINGS
火に息を吹きかけて熾し、米を煮ること。
たく。炊事・自炊・炊飯。
★命名にはほぼ用いない。生活実用語。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。