◆ 元の意味(古代)
火にかけて煮炊きする。供物を烹る。
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KANJI ETYMOLOGY
sha
画数
12画
成り立ち
形声
部首
れっか
分類
常用漢字
火にかけて煮炊きする、調理を司る字。
ORIGIN
『説文解字』巻十・火部に「煮、亨(烹)也。从火、者聲」とあり、火を用いて食物を烹(に)る意であると説かれる。意符の火(灬)が下方に置かれ、薪を焚いて鍋を熱する様を示し、声符の「者」は煮炊きする道具や場所を象ったとも、単に音を表すとも解されている。白川静『字統』は、「者」を柴を集めて燃やす形に祝詞を収める器の象形を加えたものと見、火を加えて「煮」となるのは、本来祭祀における供物の調理に由来すると述べる。すなわち煮るという行為は単なる炊事ではなく、神に捧げる犠牲を整える神聖な営みであった。藤堂明保『漢字源』は同系語として「煑(煮の異体)」「者(多くを集める)」を挙げ、語源核を「ZHA/多くを集めて熱する」に置き、転じて長時間火を加えて柔らかくする調理法一般を意味すると解釈する。古代中国では「煮」は鼎や鬲を用いた湿式加熱を指し、「炙(あぶる)」「烹(にる)」と並ぶ基本的調理語であった。日本では『和名抄』に「煮、和名邇流」と見え、平安期より一般的な料理動詞として用いられた。
構成要素
火(灬)+者
STROKE ORDER
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MEANINGS
火にかけて煮炊きする。供物を烹る。
煮る、煮込む、ぐつぐつと熱する。
★命名には火気・苦難の連想があり一般的でない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。