◆ 元の意味(古代)
庭で焚く大きな灯火。ともしび。
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KANJI ETYMOLOGY
shoku
画数
17画
成り立ち
形声
部首
ひへん
分類
—
ともしびが闇を照らし、心の灯を象徴する字。
ORIGIN
『説文解字』巻十・火部に「燭、庭燎大燭也。从火、蜀聲」とあり、宮中や庭で焚く大きな灯火を本義とする。古代の燭は、葦や麻を束ねて獣脂を浸し燃やしたもので、後世の蝋燭とは異なる。声符「蜀」は、もとは尺取虫の象形で、白川静『字統』はこれを「曲がりつつ立ち上る」象と捉え、火を加えた燭は炎が揺らぎ立ち上る情景を表すと述べる。藤堂明保『漢字源』は、語源核を「TIUK/立ち上がる、すらりとのびる」に置き、「属(ぞく=つながる)」「囑」と同系で、糸のように細く長く立ち上る火を共通核とする。『楚辞』『文選』には「秉燭夜遊(燭をとりて夜遊ぶ)」と見え、限りある時を惜しんで楽しむ象徴となった。仏典では「無明の闇を破る智慧の燭」、儒書では「炳燭の明(老いて学ぶは炳燭の明)」と、いずれも知と覚醒の象徴である。日本でも「華燭の典」「燭台」「燭光」と用いられ、清雅で慎ましい光のイメージを持つ。人名用漢字には含まれず、命名には用いられない。
構成要素
火+蜀
STROKE ORDER
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MEANINGS
庭で焚く大きな灯火。ともしび。
ともしび、ろうそく、てらす、明らかにする。
★人名用漢字外。命名には用いない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。