◆ 元の意味(古代)
高く据えた油皿の灯火・聖なる燈明
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
16画
成り立ち
形声
部首
火(ひへん)
分類
人名用漢字
高きに掲ぐ、悠久の灯の旧字。
ORIGIN
形声文字で意符は「火」、声符は「登(トウ)」。「灯」の旧字(正字)であり、当用漢字制定(1946年)まで日本でも公式に用いられた字体である。『説文解字』には「燈、錠也」と見え、油皿に油を満たし芯を立てた古代の灯具を指す。藤堂明保『漢字源』は、「登」が高く上がる意をもち、台に据え高く掲げる灯火を「燈」と表すと解する。白川静『字統』は、燈の字義を「高く据えた火」とし、宗教的・儀礼的な永久灯を含意することを指摘する。仏教では「燈明」「無盡燈」「傳燈」のように仏法・智慧の継承を象徴し、寺院の常燈や万燈会の語に深く根づいた。戦後、画数の多さから当用漢字に「灯」が採用され、「燈」は人名用漢字として残された。古風で荘厳な趣を求める命名や寺院・店舗の屋号には今も「燈」字が選ばれる。「灯」が日常の灯、「燈」が悠久の聖灯——両字は同義ながら気品の度合いに違いがある。
構成要素
火(意符)+ 登(声符・高くのぼる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
高く据えた油皿の灯火・聖なる燈明
ともしび、燈明、永続する光
代々受け継がれる灯のように、家族の絆と精神を末永く灯し続ける人に。古風で凜とした品格、永遠の希望を願う。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。