◆ 元の意味(古代)
縦に二分した木の右半分・薄板。
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KANJI ETYMOLOGY
hen
画数
4画
成り立ち
指事
部首
かた
分類
常用漢字
木を縦に二分した右半分、片方を表す指事文字。
ORIGIN
「片」は木を縦に二つに割ったときの右半分を象った指事文字である。『説文解字』巻七上に「片は木を判つなり。半木に從ふ」とあり、許慎は「木」字を縦に二分してその一方をかたどると説いた。すなわち「木」を真ん中で割って左半分を「爿(しょう)」、右半分を「片」と呼ぶ、対をなす字である。古代では木材を縦に剖いて板や柵を作る生活実態がそのまま字形に反映されている。白川静『字統』は、「片」を木を二分した一方の形とし、その本義は「板」「片方」であると説く。白川は卜辞・金文では「片」が版・薄板の意で使用される例を示し、また「牒」「牘」「版」など書写媒体や薄板に関わる字の偏旁となることからも、本義が薄い板片であったことを裏付けている。藤堂明保『漢字源』は、「木」を縦に分けたうちの右の部分とし、「半分・薄く平たいもの・かけら」を核となる意味と捉える。藤堂は「半(ハン)」「判(ハン)」と音義の通じることを述べ、二つに分かれた一方という観念が一貫することを指摘する。三家ともに、二分された木の一方とする点で見解が一致しており、「片」は対の一方、薄く平らな小さな存在を表す字である。一片の真心、片時の誠といった語に、ささやかでも確かな心を映す字でもある。
構成要素
指事(木の右半分の形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
縦に二分した木の右半分・薄板。
かけら、片方、薄い板、わずか。
★ささやかでも確かな存在感、誠実な一片の真心を表す字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。