◆ 元の意味(古代)
南方産の獣サイ。
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KANJI ETYMOLOGY
sai
画数
12画
成り立ち
会意
部首
うし
分類
—
堅牢な角を持つ獣、サイを表す字。鋭利・堅固の象徴。
ORIGIN
「犀」は、屍(尾の象形)と牛から構成される会意文字で、堅い角を頭に持つ大型獣サイを表す。許慎『説文解字』牛部に「犀は南徼の外の牛なり。一角は鼻に在り、一角は頂に在り。屍に従ひ牛に従ふ」と説き、南方から伝来した一角または二角を持つ巨獣として記す。許慎は犀の角が他の牛とは異なり鼻面と頭頂に位置する特異な姿を強調した。白川静『字統』では、犀はもとサイ科の獣を象った字で、その堅靱な皮と角に由来して「するどい」「かたい」の意を派生したと解する。白川は古代中国においてサイの角が薬用・装飾の貴重品とされ、礼器の材として尊ばれた点に注目し、犀利・犀甲などの語が武具と結びついて発達した経緯を述べる。藤堂明保『漢字源』は、犀の音サイがsai・seiと通じ「截(たちきる)」「犀(するどく切る)」と同系で、刃のように鋭利に物を切り裂く意を内包すると分析する。藤堂は犀利という熟語が頭脳の鋭敏さを表す比喩として古典に頻出することを指摘し、堅固と鋭利という二面性を持つ字義を整理した。後世「犀利」「犀甲」「霊犀」など知性や霊感を称える語に転じ、文学では心の通い合いを「霊犀一点通」と謳う。
構成要素
屍+牛
STROKE ORDER
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MEANINGS
南方産の獣サイ。
サイ。鋭い、堅い。
★命名にはほぼ用いられない(人名用漢字外)。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。