◆ 元の意味(古代)
玉に次ぐ黒色の美石。佩玉。
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KANJI ETYMOLOGY
kyu
画数
7画
成り立ち
形声
部首
おうへん
分類
人名用漢字
黒く美しい玉を指す字。気高く落ち着いた印象で男女問わず愛用。
ORIGIN
「玖」は『説文解字』玉部に「石之次玉、黑色者。从玉久聲」とあり、玉に次ぐ美石で黒色を帯びるものを指す形声字とされる。意符に「玉」を採り、声符「久」を置く。声符「久」には「いつまでも続く」「ふるい」音感があり、長く磨かれて深い色を湛える美石の趣をよく伝える。白川静『字統』は『詩経』衛風・木瓜篇の「報之以瓊玖」を引き、玖が古代の佩玉として君子の徳を象徴する礼物であったことを示し、単なる黒玉ではなく贈答に用いる気高い宝石であった点を強調する。藤堂明保『漢字源』は声符「久」が「永続・恒久」を意味することから、玖が「永く変わらぬ美しさを湛える玉」を意味し、転じて「九」の大字(改竄防止のための金額表記用文字)として商取引や証文にも用いられた経過を整理する。日本では人名用漢字に含まれ、「ク」「キュウ」の音をもつ女児名(玖美・美玖など)に多用されるほか、男児名にも落ち着いた格調を添える。
構成要素
玉(おう)+久(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
玉に次ぐ黒色の美石。佩玉。
黒く美しい玉。九の大字。
★永く変わらぬ美しさと気品を湛える人になるよう願う。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。