◆ 元の意味(古代)
絃楽器「琵琶」の下半字。手を外向きに返して絃を弾く動作。
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KANJI ETYMOLOGY
ha
画数
12画
成り立ち
形声
部首
おうへん
分類
人名用漢字
琵琶の音、糸を撫でる雅び。
ORIGIN
「琶」は「玉(王)」二つを並べた「珏」または「玨」を意符、「巴」を声符とする形声文字で、絃楽器「琵琶」の下半字として常に「琵」と組み合わせて用いられる。許慎『説文解字』には未収録で、琵琶という楽器自体が後漢から魏晋にかけて西域より伝来したことを示しており、後代の字書『広韻』『集韻』に「琵琶、楽器の名」として現れる。白川静『字統』は、琵・琶ともに玉の音色のごとき清らかな響きを持つ絃楽器を表すために、玉偏を借りて作られた形声字であると述べる。「琵」は手前に向けて弾く運指(批)、「琶」は手を返して向こうへ撫でる運指(把・巴)を表し、二字で楽器の演奏動作そのものを字に写したものと解される。声符の「巴」は手で握り抱える形に由来し、絃を抱え撫でる所作と通じる。藤堂明保『漢字源』は、琵琶の語源を西域語pi-paに求めつつ、漢字としては玉の輝きと巴の抱擁の音義を組み合わせ、優雅な音色の楽器に当てた借音字であると解する。日本では奈良時代に伝来した楽琵琶、平家琵琶、薩摩琵琶など多彩な伝統を生み、雅楽・物語・武士の魂を奏でる象徴となった。命名にはほとんど用いられないが、雅やかさと音楽の素養を表す字として珍重される。
構成要素
玉(王)+玉(王) + 巴
STROKE ORDER
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MEANINGS
絃楽器「琵琶」の下半字。手を外向きに返して絃を弾く動作。
琵琶(楽器名)の構成字としてのみ用いる。
★雅楽の調べのごとき優美と、芸を究める繊細な感性。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。