◆ 元の意味(古代)
焼成された土器の総称。屋根を葺く瓦。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ga
画数
5画
成り立ち
象形
部首
かわら
分類
常用漢字
土を焼きて屋根を葺く、不朽の素材。
ORIGIN
「瓦」は二枚の瓦が屋根の上で互いに咬み合うように並ぶ形をかたどった象形文字である。許慎『説文解字』瓦部に「瓦、土器の已に焼きたるものの総名なり。象形」とあり、本来は焼成された土器全般を意味した。屋根材としての瓦は秦漢以降に普及し、字義は次第に屋根瓦を中心に固定していった。白川静『字統』は、瓦の字形が雌雄の瓦を組み合わせた断面を象ったもので、凸瓦と凹瓦が交互に重なる中国伝統建築の屋根構造を視覚化したものであると説く。瓦は陶磁器の祖型でもあり、古代の祭器・日用器の多くは瓦質土器であった。「瓦解」「瓦全」「瓦礫」など、瓦のもろさと普遍性を併せ持つ語が生まれ、玉に対する瓦として「貴賤」を象徴する文学的対比にも用いられる(寧ろ玉砕すとも瓦全せず)。藤堂明保『漢字源』は、ガの音が「互(たがいに咬み合う)」と同系で、二つの瓦が互いに組み合う構造を音義に反映したものと分析する。日本に瓦が伝来したのは飛鳥時代、百済の瓦博士によって法興寺(飛鳥寺)に葺かれたのが嚆矢で、以後、寺社建築・城郭・町家の屋根を彩る不可欠の建材となった。命名には用いられないが、堅実・不朽・覆い守るの徳を字義に持つ。
構成要素
瓦(全体で象形)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
焼成された土器の総称。屋根を葺く瓦。
かわら、屋根瓦、土器、もろいもの。
★家を覆い守る堅実さと、土に根ざした不朽の徳。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。