◆ 元の意味(古代)
苗床、男子の美称、はじめ。
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KANJI ETYMOLOGY
ho
画数
7画
成り立ち
象形
部首
もちいる
分類
人名用漢字
苗床に芽が育つさま。男子の美称、はじまりを意味する古雅な字。
ORIGIN
「甫」は『説文解字』に「男子美稱也。从用父、父亦聲」とあり、男子に対する美称、すなわち敬意を込めた呼称であり、用に従い父に従うとされ、父はまた声を兼ねる形声字と解される。許慎の解は会意兼形声説に基づくが、藤堂明保『漢字源』は字形を再検討し、田畑に苗木が育つさまを象った象形字とする。すなわち「甫」は苗床(なえどこ)の象形であって、田の上に芽生えが整然と並ぶさまを表し、そこから「はじまり」「ようやく」「広く大きい」の意が派生したとみる。白川静『字統』では、「甫」を圃(ほ・畑、菜園)の初文とし、田に苗を植え付けた姿を示す象形字と説く。祭祀において、新たに開いた菜園で初穂を捧げる風習があり、ここから「はじまり」「初め」の語意が生じた。また男子の字(あざな)の下に「甫」を付して「某甫(ぼうほ)」と称したのは、新たに成人として社会に立った男子を菜園の若苗に擬えた敬称であった。孔子の字「仲尼甫」もこれに従う。日本では万葉集に「甫めて」の用例があり、新たな始まりや、初々しさを表す字として尊重される。命名では「広く大きく育つ」「物事のはじまりを開く」象徴として、知性的な印象を添える。
構成要素
苗床の象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
苗床、男子の美称、はじめ。
はじめて。広く大きい。男子の美称。
★物事を切り拓くはじまりの人、おおらかさ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。