◆ 元の意味(古代)
種子の殻、よろい、十干の第一。
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
5画
成り立ち
象形
部首
た
分類
常用漢字
種子の殻、よろい、第一位を意味する字。剛健と一番を象徴する。
ORIGIN
「甲」は『説文解字』に「東方之孟、陽气萌動、从木戴孚甲之象」とあり、東方(春)の孟(はじめ)、陽気が萌動するとき、木が孚甲(殻)を戴く形を象ったとされる。許慎は十干の最初である「甲」を、種子が殻を被り、いまだ芽吹かんとする状態を示す象形字とした。藤堂明保『漢字源』は、「甲」をかたい殻、堅い被覆物の象形とし、亀甲・鎧・指甲(爪)などにも通じる「かたいおおい」を本義とする。そこから十干の第一として「きのえ」、転じて「第一位」「優れたもの」「よろい」の意が生じた。白川静『字統』では、「甲」を盾、または兵士のかぶる兜の象形とし、戦闘における身を守る装具を示すと解する。さらに、亀甲占いに用いる亀甲の形にも通じ、占卜と軍事の両面で「甲」が重要視された。卜辞においては「甲日」が祭祀の重要な日として頻出し、後に十干の筆頭として暦法に組み込まれた。日本では「きのえ」と訓じ、また「甲乙丙丁」の序列の最上位として、最優秀・第一を意味する語に転用される。命名ではこの「第一」「最強」の意を取り、たくましさ・トップを目指す精神を表す。
構成要素
殻またはよろいの象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
種子の殻、よろい、十干の第一。
きのえ。よろい。第一位。
★第一を目指す志、剛健で頼もしい存在。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。