◆ 元の意味(古代)
天子直轄の千里の地、みやこ近郊。
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
15画
成り立ち
形声
部首
た
分類
常用漢字
都を中心とする王の直轄地、みやこ近郊。
ORIGIN
『説文解字』に「畿は天子の千里の地なり。田に従ひ、幾の聲」とあり、許慎は天子の都を中心とする方千里の直轄領を指す形声字と解する。「幾」は声符である。周代の制度では、王城を中心として九畿(甸畿・侯畿など)と呼ぶ同心円状の領域があり、その最も内側、王の直轄する地が「畿内」であった。白川静の『字統』は、幾には「ちかい」「ほどよい」の意があり、王城に近い田、すなわち王が直接治める要衝の田地を示すのが畿の本義であるとする。畿は単なる地理ではなく、王権が及ぶ秩序の中心であり、礼制と祭祀の中核地であった。藤堂明保の『漢字源』は、畿は「田+音符幾」とし、幾はわずかに離れる意を含み、王都の周辺すなわち中央政権の及ぶ近隣の田を指すと記す。日本では大和朝廷以来、山城・大和・河内・和泉・摂津を「五畿(畿内)」と称し、文化・政治の中心とされた。「近畿地方」の名はこれに由来する。命名では使用例は限られるが、中心・要・気高さを象徴する典雅な字として用いられ得る。
構成要素
田+幾
STROKE ORDER
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MEANINGS
天子直轄の千里の地、みやこ近郊。
みやこ、畿内、近畿。
★中心・要・典雅
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。