◆ 元の意味(古代)
境を画した国土、くに
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KANJI ETYMOLOGY
hou
画数
7画
成り立ち
形声
部首
おおざと
分類
常用漢字
我がふるさとの国の字。
ORIGIN
『説文解字』邑部に「邦、國也。从邑、丰聲」と載せ、邑を意符、丰(ほう)を声符とする形声字と規定する。本義は「國」、領域を有する国家共同体である。白川静『字統』は、声符の丰がもと田畔に苗木を樹てて境を画する形に発し、邑(人の集落)と合わせて「境を画して立つ国土」を表すと説く。古代金文においては「邦」字が頻出し、宗周鐘・大盂鼎などに「不顯文武、皇天弘厭厥德、配我有周、膺受大命、率懷不廷方、亡不開于文武耿光、用申固邦」と刻まれ、周王朝の統治領域を意味する政治用語の核心であった。漢代以降、漢の高祖劉邦の諱を避けて「邦」を「國」に書き換える例が多発し、両字が並び用いられる素地が形成された。『書経』『詩経』『論語』に「邦」字は頻見し、「邦家」「邦国」「邦人」など共同体への帰属感を表す語が育まれた。藤堂明保『漢字源』は、丰・邦・封をHOU系単語家族とし、「境を立てて区切る」共通義を抽出する。命名における邦は、わが国・わが郷土を愛する情、共同体を支え立てる責任感、古雅にして格調高い響きを兼ね備える佳字として、明治以降特に男子の命名に重用された。「邦男」「邦彦」「邦夫」など昭和期の代表的命名字である。
構成要素
丰+阝(邑)
STROKE ORDER
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MEANINGS
境を画した国土、くに
くに、わがくに、ふるさと
★郷土と国を愛する情、共同体を支え立てる格調高き責任感の人へ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。