◆ 元の意味(古代)
杖をつき足を止めて迷う人。
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KANJI ETYMOLOGY
gi
画数
14画
成り立ち
象形
部首
ひき
分類
常用漢字
杖を持ち道に立ち止まり迷う人の形、うたがう。
ORIGIN
『説文解字』に「疑は惑ふなり。子に従ひ、止に従ひ、匕に従ひ、矢の聲」と記され、許慎は子・止・匕の形と矢の声からなる字と解し、惑い迷うことを本義とする。白川静の『字統』はこの説に異を唱え、甲骨文・金文の形をふまえて、疑はもと杖(匕)をついた人が振り返り、足を止めて立ち尽くすさまを示し、後に「子」が加わって人物像となった象形に近い字であるとする。すなわち道半ばで戸惑い、足を止めて思案する姿が原義であり、そこから「うたがう」「ためらう」「ぎわく」の意を生じたと説く。古代の卜辞では「疑」は卜定の決断がつかぬさまを示し、王が事を決しかねて占う場面に用いられた。藤堂明保の『漢字源』は、疑を「立ち止まり首をかたむける人+矢の音」と解し、ギの音は「凝」「礙」と同系で、固まって動きにくい・進めない意を含み、心が一所に凝り固まって判断しかねるのが「うたがう」であると述べる。命名では一般に避けられるが、字源を見れば軽率に動かず深く思索する慎重さの象徴ともなる。ただし日常語の「疑い」の連想が強いため、人名には適さないとされる。
構成要素
匕+矢+子+止
STROKE ORDER
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MEANINGS
杖をつき足を止めて迷う人。
うたがう、うたがい、迷い。
★命名には適さない(疑念の連想)
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。